STAFF INTERVIEW

TECH Report│開発にチャレンジしたい方必見!オンライン勉強会を開催!(後編)

今月の勉強会のテーマは「開発工程へのチャレンジ」。未経験スタートの場合、テストと呼ばれる検証工程からスタートし、徐々に開発工程にシフトしていくことが多いIT業界。そんな中でも自ら積極的にスキルを高め、実際に開発工程にシフトした先輩たちが、業務のコツやポイントを解説してくれました。#中編はこちらをご覧ください。

5月度・IT勉強会レポート(後編)   テーマ:開発工程へのチャレンジ

EPISODE.01

『なぜなぜ分析』を使ったミスの防止&業務改善

入社4年目の大井さん(前編を参照)、同じく4年目の田村さん(中編を参照)に続いて発表を行ってくれたのが、入社3年目の鈴木さん。今年の4月から田村さんと同じプロジェクトに参画しており、開発工程に従事する上で重要なポイントを解説してくれました。

鈴木さんが取り上げたテーマが『なぜなぜ分析』。もともとはトヨタ自動車が発明した、再発防止や改善策を見つけるための考え方で、これがITの業務にも応用できるということです。意識すべきポイントは5つ。

1つめが「『◯◯が◯◯した』の主語・述語形式で簡潔に事象を記載すること」。2つめが「曖昧な表現を避けること」、3つめが「心理的要因はあげないこと」、4つめが「5回なぜを繰り返すこと」、5つめが「原因は細かくわけること」。実際にフローチャートにしながら分析するのがやりやすいとのことで、開発業務における流れを例に、なぜなぜ分析のやり方を詳しく解説してくれました。(画像を参照)

これには鈴木さんの1つ上の先輩である沢田さんも感心しており、さっそく自分の業務にも取り入れてみようとのこと。開発以外の業務に対する汎用性も高く、役に立ったと感じるメンバーが多くいました。

EPISODE.02

優先事項を明確にし、効率的なプロジェクト進行を目指す。

以上でメンバーからの発表は終了ですが、最後にエキシビション的な立ち位置で、自身もエンジニア経験を持つ採用マネジメントグループの黒田さんも参戦。ネットワーク系のプロジェクトやkintone(キントーン)を使ったノーコード開発に従事していた頃を例に、プロジェクトに参画した際の心得を発表してくれました。

黒田さんが重要だと語ってくれたのが、(1)立ち位置の把握(2)図作成(システム関係図、フロー図)(3)自チーム(自部署)以外とのコミュニケーションです。

まず立ち位置に関しては、自分が何を求められているのか、何ができればいいのかを明確にすることで『(覚える・実行する)優先事項を明確にする』意図があるとのこと。また、自チーム以外にも目を配ることで『関係性、情報収集・質問先を明確にする』のも重要とのお話でした。

続いて『図作成』に関してですが、システム関係図やフロー図を書くことでシステムの全体像を把握し、『システム周りの理解・業務効率向上・情報共有の容易化(脱属人化)』を図る目的があるとのこと。最後の『自チーム(自部署)以外とのコミュニケーション』に関しては、予め交友を深めておくことで、『相談や連携、調整をスムーズにし、業務効率を上げる』目的があるとのお話でした。

EPISODE.03

質問コーナーでは、新卒メンバーからのお悩み相談も。

最後に、全体を通しての質問会が行われ、ここでは新卒社員からのお悩み相談も。新人の齋藤沙菜美さんが、研修の中で抱える悩みを打ち明けてくれました。この相談に対し、前編で登壇した大井さん、黒田さんが回答してくれました。

沙菜美 私は今Javaの研修を受けているのですが、その中で『自分が何が分かっていて、何が分かっていないか』を整理するのに苦戦しています。今日紹介していただいた先輩方のやり方を真似するには、もっと熱量を上げていかないといけないな、と思う部分があり、どうすれば今の状態から抜け出せるのでしょうか。

黒田 『何が分からないかが分からない』という状態ですかね。みなさんそれを脱するコツとかありましたでしょうか。

大井 では大井から。一旦恥を捨てて、見当違いのことでもいいから知っている人に聞いてみるのが大事だと思います。聞いてみて初めて「それってこういうことなんだ」「自分ってこんなことが分かっていなかったんだ」と分かるようになります。恥ずかしさを捨てて質問する勇気を持ってみましょう。

黒田 では黒田からも。私の場合は「自分で説明できるかどうか」がポイントだと思います。自分で説明してみて詰まったり、「あれ?」となったりするところは分かっていない。頭の中で説明の模擬練習みたいなことをしてみると、「分かっている」「分かっていない」が上手く整理できてくると思います。

沙菜美 ありがとうございます。アドバイスをもとに研修に取り組んでみます。

以上で質問コーナーは終了。発表をしてくれた大井さん、田村さん、鈴木さん、黒田さん、それぞれのやり方がありつつも、全員が「どうすれば効率よく業務を進めていけるか」を真摯に考えて取り組んできたことがよく分かる発表でした。次回の勉強会は6月に開催予定です。引き続きレポートしていければと思います。